子どもの育ちにけんかは必要ですし、つきものです。兄弟げんか、友達とのけんか、いずれもけんかすることにより、子どもは相手にも思いがあること、自分の思い通りにならないことがあることを知り、どうしたら仲良く遊べるか、方法を学びます。
大人は子どもがけんかをしていると何がなんでもすぐやめさせたり、「仲介」と称して一方的に、どちらかを「悪い」と決め付け、あやまらせておしまいにしがちです。そしてますます関係をこじらせます。
子どもがけんかした時は、まず、たたく、けるなど、手足が出ることになったら、離します。気持ちが落ち着くのを待って、それぞれの気持ちをじっくりと聞き、良い悪いの判断を混ぜないでそれぞれの思いを相手に伝える橋渡しの役をします。その後、乱暴した理由の良し悪しは別にして、きちんとあやまらせます。
気持ちを伝えたところで「どうしたらいい?」と両方に尋ね、仲直りの方法を子どもに考えさせるようにします。周囲の子にも、意見を求めるのもよい方法です。
けんかは必ずといっていいほど、両方ともに言い分があるものですが、どうしても片方の子だけに非がある時は2人きりになってじっくりと話し合いましょう。