赤ちゃんの脳はまだ完成していませんから、脳とつながる手の働きも右手、左手という風に利き腕がはっきりしていません。それどころか手と同時に足も動いたりしています。脳が発達するにつれ、きき腕がはっきりしてくる、という側面もありますが、逆に、きき腕をはっきりさせることで脳も多面的に発達する、ということもあります。
一般に左脳は右手と結びつき、言語・計算・論理の脳と言われ、右脳は左手と結びつき、創造・感覚の脳と言われます。だから文字や計算などは、できれば右手でさせる方がよい、という説もあります。又、日本の文字は右手で書く方が書きやすくできています。
いずれにせよ、チックやおねしょなどの身体状況を押してまできき腕をなおす必要はありませんが、就学を前に、ぜひ右ききになおしたいと思われる方は、箸やスプーンを持ち始めた頃から、意図的に右手に持たせるようにしていくべきでしょう。子どもへの負担が少なくてすみます。はさみ・描画などは左ききでしたら、なおす必要はまったくありません。